かけ出し日本語教師 in 中国

28歳独女、中国で奮闘中です

マルチリンガル

複数の言語を話す人

マルチリンガル」とは、簡単に言えばそういう人のことを指すそうなんですが、その人たちの頭の中って、一体どうなってるんでしょう。

 

国語学習歴

私がこれまで学習経験のある言語は、英語、韓国語、ベトナム語、中国語です。

 

英語は、たいていの人と同じく、小学校~大学の授業で勉強したものです。

あと、小~中学校のころ数年だけECCジュニアに通っていました。

高校時代は英語がいちばん得意な科目でしたが、現在のレベルは、うーん、完全に私の主観に基づく判断ですが、中級くらいですかね…

今でもたまに、職場の外国人教員同士で会ったときには英語で話します。

私はカタコト英語で応戦しています笑

 

韓国語とベトナム語は、大学・大学院時代に2週間ずつ現地の大学へ日本語の教育実習に行くために、サバイバル言語としてちょっと勉強した程度です。

韓国の実習には大学と大学院で1回ずつ行っているので、事前学習の期間と現地の滞在時間の長さが長い分、韓国語 > ベトナム語というレベルでしょうか。

どちらも、簡単な自己紹介ができる、文字を読むことができる、というだけの超ど初級なんですけど;

ていうか勉強したこともうほとんど覚えてないわ(^p^)

 

現在の中国語レベル

中国語は、いま住んでいる国のことばです。

が、いかんせん、意識的に使わなければ使わなくてもそれで済んでしまう環境で生活しているので、ここに8か月ほど暮らしているというのに、ほとんど中国語できない☆

 

【以下、言い訳】

・学生たちには「直接法(中国語や英語などの媒介語を使用せず、日本語だけで教える方法)」で授業をしている

・学科の中国人の先生方は、どなたも日本語が堪能

・先生方も学生たちも、私が中国語ができないことを知っているので、一切中国語を使わず日本語で話してくれる

・買い物は中国語を話さなくてもできる(スーパーでも八百屋でも)

(・授業準備に手こずりすぎて語学学習どころじゃなかった)

 

ざっと挙げただけでも、これだけの言い訳が見つかりました笑

というわけで、良くも悪くも中国語を使わなくても生活が成り立ってしまうという状況にあるので、その恩恵に浸ったまま、ろくに勉強もしないまま過ごしてきた結果、このありさまです/(^^)\

(もともと、中国語が使えなくても生活できる環境だとわかっていたから、使えないまま中国に来ちゃったんですけどね…)

 

私が今、中国語に関してできることといえば、

・拼音(※)がわかれば(ほぼほぼ)正しく発音できる

(※ピンイン。アルファベットと四声記号を使って表記される、中国語における漢字の読み方記号のようなもの。ただし、ローマ字の読み方とは異なり、複雑な発音ルールがある。発音記号ではないので、慣れるまでに時間が必要)

・「おはよう」「ありがとう」「お疲れさまでした」「お先に失礼します」などの簡単な挨拶や、3桁までの小さい数字を言ったり聞いたりできる

・「(全部で/これは)いくらですか?」「(袋は)いりません/いります」などの、買い物に必要な簡単な文が言える

…くらいです。

 

ようやく、日本語にはない音の発音に慣れ、簡単な文法なら理解できるようになってきたところです。

あと、簡体字が、わりとすらすら書けるようになってきました。

ろくに話す練習もしないで、書くことだけはしていたという、意味があるのかないのかわからない学習法 笑

 

目下の課題は、お店の人や道行く人が何か話しかけてくれても何を言っているのかわからないので、それをどうやって切り抜けるかということです。

「すみません、外国人なので聞いてもわからないんです」は言えるけど、そればっかりじゃ進展しないしなあ。

 

最近は、音に鳴れることを目的として、部屋に備え付けなのに置物化していたテレビに、ようやく電源を入れるようになりました笑

あと、中国語学習アプリを使って発音練習をするようになりました。

今後どれだけ上達するかなー。

 

で、マルチリンガルって

脱線しまくりましたが、

最近、複数の言語を使う人ってすごいなーと思う出来事があったのです。

 

国語学部の学生たちが外国語でシナリオを作り発表するという、外国語創作劇大会の決勝戦が行われました。

私の勤務校では外国語の専攻は英語、韓国語、日本語だけなのですが、全6団体のうち、英語2団体、韓国語2団体、日本語2団体が決勝進出をしていました。

私は外国人教師ということで、その審査員として招待されていました。

 

それぞれの専攻語の審査員として2人ずつが招かれていたのですが、日本語学科からは、私のほかに、中国人の先生(女性)がいらっしゃっていました。

もう一人の日本人教師は4年生の卒業式と同日だったのでドタキャンしたそうで、急きょ代打でこの先生に白羽の矢が立ったとのこと。

 

この中国人の先生がすごいんです。

審査員の席順が、私、その中国人の先生、韓国人の先生と並んでいたのですが、同時に4言語話してる…!

 

主催者の学生が近づいてきて、中国語で審査方法の説明をしてくれたのですが、それを聞いて、私たち外国人教員に、それぞれ通訳してくださるんです。

私には日本語で、韓国人の先生には韓国語とときどき英語で。

 

私が鼻息荒く「先生、韓国語もお話しになるんですね!!」と言ったら、

「趣味でちょっと勉強したことがあるだけですよ~」とおっしゃっていましたが、それにしては流暢な韓国語でした。

もともとこの先生のご専門は日本語ですが、BIGBANGが大好きということで、韓国語の勉強もされていたようです。

めっちゃかっこいい!!!

 

「伝わればそれでいいと思いますけど、今いろいろなことばで話していたので、わけがわからなくなりました~」と困惑する先生。

その口調こそ緩くてほんわかしていますが、ほんとにすごいことをしていると思いました。

ちなみに、その先生と韓国人の先生は初対面だったのですが、韓国人の先生は私と同じように、その流暢な韓国語にいたく感動していらっしゃいました。

 

マルチタスク脳…?

複数のことを同時進行することは、マルチタスクといえると思うのですが、

まさに、上でご紹介した中国人教師はそれを脳内でやってのけていたのではないでしょうか。

 

日本語以外の言語をろくすっぽ話せない私としては、もう何て言ったらいいんでしょう、その先生が神様に見えました。

こう書いたら大げさですが、その先生は情報処理能力が高いんじゃないかなと思います。

 

 

はい、そんなわけで。

今日はその先生を見て中国語の学習意欲がブチ上がったというだけの話です。

仮にも日本語教師なんだから、もうちょっと簡潔に書く文章力をつけたいところです。